ポテトには魔物が潜む(1)

4月某日。
以前よりこの企画に賛同してくれていた『NO TRICKS』管理人の “ミ・サトゥ” と『あくせくしたってはじまりませんぜ』の “ハニーグラ” 両名と。
このブロクの管理人である大城+弟御…まぁ所謂、大城の兄弟が一堂に会するこの企画。
事の始まりは大城の自宅に遊びに来ていたミとの会話からそれは始まった。

大城:「最近、ブロクのネタがないんだよなぁ」
ミ:「兄者、ないなら作れば?」
大城:「作れって言ったって…(何かを思いついた笑い)…久々にマックのバリューセットとか食いに行きたいな」
ミ:「良いね」
大城:「たまには兄弟揃って行くか」
ミ:「いつが宜しいか?」
大城:「全員揃う時で」

それは瞬く間に残り2人にも伝わり、後は互いのスケジュール調整…と言う段階を経て。
やってきました。
久々の名物珍道中の始まり始まり。





------------------------------ ここから ------------------------------

5月某日…と言っても所謂、今日。
以前より綿密に計画を練っていた大城・ハニーグラ・ミ・弟御の4名は大城の自宅前にずらりと立ち並んでいた。
各自の瞳がやけにキラキラと輝いているのは希望に胸を膨らませている訳ではない。
いや、ある意味希望に胸膨らませている…と言う表現はあながち間違いでもないのだが、どちらかと言うと “悪戯前のガキンチョ” と言う表現が正しいに違いない。
そんな風にいい大人達が日もしっかり沈んだ暗闇の中でニヤニヤと笑っている。
怪しい事この上ない光景なのだが、一行の頭の中は別の事で一杯だったが故に全く気付いてない辺りがこの人達らしい。
ややあって遅れていた弟御も集合地へとやってきた所で、ハニーグラの車へとそれぞれが乗車したのだが。

大城(運転席後部):「おお!俺、社長位置!キタコレ(゚∀゚)!!」

テンションが既に可笑しいとか言ってはいけない。
大城が身内に見せるテンションは常にこれがデフォなのだ。
それを証拠に…

ハニーグラ(運転席):「運転手に係長、ヒラに社長…本当や!www」
弟御(助手席後部):「ドア開けんとやなwww」
ミ(助手席):「ちょwww私、平社員?!www」

一堂、既に出来上がってる状態。
決してこれより前に飲酒していた訳ではない。
繰り返すようだが、この面子はこれがデフォなのだ…恐ろしい事に。



…そんな風に出発時からテンションぶっちぎり廃(チガ)モードを抑える事も知らずに出発したご一行は一路、自宅から一番近いマクドナルドへと車を走らせ。
相変わらずのハイテンションを維持しながらもマクドナルドの駐車場へと到着したまでは良いのだが。
ハニーグラ&ミ、下車。
弟者、下車。
大城、ややあって下車。

大城:「つい “ドア開けんかい、コラァ!” って言いそうに…」
ハニーグラ&ミ:「待ってたんかい!!」
弟者:「俺、開けようと思ったんだけど…」
大城:「遅いわ!走ってきて開けんかい!w」

大城のツッコミどころが既に可笑しい。
しかしその成果は有ったのか、駐車場からマクドナルド店内へと続く道にある各扉は悉くハニーグラ&ミ両名の手で開けられ。
大城は意気揚々と店内へと乗り込んで僅かな社長気分を味わったのだ。
それが既に庶民レベルだと言う事はこの際突っ込まない方が良いらしい。



そうしてまずは注文…と言う事で、殆ど人が居ないマクドナルドの注文カウンターの前にずらりと並んだご一行。
何やら各自ニヤニヤ笑っている辺りで、既に異様な雰囲気を醸し出しているという事を彼らは知らない。

店員A:「ご注文お決まりになりましたらどうぞ(笑顔」
ハニーグラ:「バリューセット、1~9まで 全 部
店員A:「はい」

ちょっと可笑しい注文が来たにもかかわらず、条件反射的に返事を返した店員A。
しかしその直後、彼女はレジの前で呆然とした表情で固まった。
どうやら “妙な注文だ” と言う事実に漸く気付いてくれたらしい。

店員A:「バリューセットを…(確認」
ハニーグラ:「全部で(笑顔」
店員A:「ポテトは全部ポテトで宜しいですか?(困惑」

ポテトは全部ポテト。
ポテトA、ポテトBとか区別されても逆に困るとは思うのだが…その辺を考慮する余裕は彼女には既にないらしい。

大城:「はい」
店員A:「セットのお飲み物を9つ、お選びください(決まり事」
ハニーグラ:「ダイエットコーラ以外、 全 部

それしか注文方法を知らないかのような口ぶりである。

店員A:「かしこまりました」

だが流石はマクドナルド。
社員教育はしっかりされているらしく、お決まりのセリフはきっちりと返してくれる辺り素晴らしい。
もれなくついてくるスマイルは最初の注文の段階で消え失せてはいたが。
そして何事もなく注文が済んでしまうか…と思われた時だった。

店員A:「???;」

店員Aに予測外の事態発生。
忙しなくレジとそこから打ち込まれた注文が表示される画面の前を数回行き来する。

店員A:「;;;」

どうやら何がなんだか彼女の中で訳が解らなくなってきたらしい。
その時、横に居た店員Bに2重確認して貰うものの、店員Bも即座に混乱。
バリューセット全種+ドリンク(ダイエットペプシ以外全種)と言う注文はどうやらパッシブで混乱の効果が有るらしい。
そんな注文をする方もする方だが。

店員A:「済みません、ドリンクなのですがどれを…(混乱」
ハニーグラ:「ダイエットコーラ以外を全部」

これしか言えないのか、とばかりに繰り返すハニーグラ。
なかなかの鬼である。
再度繰り返された同じ台詞に対して困惑の表情を隠す事もせず、メニュー表とレジに打ち込まれた物を確認する店員Aなのだが…どうやらこの段階で異変はしっかり起こっていたらしい。
慌しいレジの様子に主任らしき男性が出てきて混乱中の店員Aに助け舟を出したではないか。
“どうした?” と訊ねた主任に店員Aが発した言葉は…。

店員A:「エラーです;;」
主任:「代わって。君は並べてて」
店員A:「はい…;;」

混乱中の店員Aに任せていては埒が明かない、と言わんばかりに眉間に皺を寄せてのレジ打ちである。
マクドナルド名物の『スマイル¥0』は一体どこに行ってしまったのだろうか、とばかりの剣幕だ。
なんだか段々可哀想になってきてしまった大城達では有ったが、何しろその注文をした当人が自分達だ。
しかし流石は主任。
エラーをはじき出していたレジを通常の状態へと戻したかと思うと、おもむろにメニューを見ながらピッピッピッ…と入力していった所でエラー表示される原因を発見したらしい。

主任:「こちらのレジで一度に打ち込める数を上回っておりますので、お会計を別々にさせて頂いてよろしいでしょうか?」
大城:「構いません」
主任:「それではこちらのお会計とそちらのレジでのお会計合わせまして5350円になります」
大城:「はい」

だがそこで大城は発見してしまった。

レジ1に表示されてる金額:4350円。
レジ2に表示されてる金額:500円。
4350+500=4850円。

500円の水増し請求だ。
むしろ迷惑料が500円なのか。
そのくらい請求されてもしょうがないような店員Aの動揺具合を他所に5050円を支払うと、ちゃんと200円返ってきた。
別口で500円請求されたら笑えるのにな、などと思う大城に手渡されるレシート2枚と200円。
【レシート1】
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【レシート2】
c0012810_1691181.jpg

その後ろで未だ完全に混乱しきっている店員Aは一人で更なる混乱の一途を辿っていた。

店員A:「えっと…あれ?あれ?;;」
主任:「どうした?(眉間に皺」
店員A:「1つ飲み物が足りないんです(混乱」
主任:「何を作ってないの(苛立ち」
店員A:「…解りません;;」

別にもう飲み物が重複してようがなんだろうがどうでも良いのだが。
そんな大城の心の声ももちろん聞こえる訳がない店員Aと主任は、トレーの上に並べられたジュースの蓋を1つずつ開けて中身を確認していく。
もちろん、大城も一緒になって中身を確認してみたのだが…如何せん注文した物を既に記憶してないので無い物が何なのか、と言う判断は出来そうにもない。

主任:「お飲み物は上からコーラ、ジンジャエール、Qoo…」
ハニーグラ:「ダイエットコーラ以外の物を全部なんです」

また同じ事を繰り返すハニーグラ。
再度、混乱に拍車がかかってきた店員Aはボソリと一言。

店員A:「もう訳解んないよぅ…(泣き言」
大城:「時間は有るんで、ゆっくりどうぞ(笑顔」
店員A:「すいません」

“このコ落とすなら今だろうな” …などと言う不埒な考えを隠し持った大城の不埒な笑顔も、混乱を極めてきた店員Aには優しい微笑みに見えたに違いない。
だが、残念ながらこの一言でどうやら少し冷静になったらしい店員Aは未だに作ってない飲み物が “ファンタ グレープ” である事に気付いてしまったのだ。
大城の作戦、露と消ゆ。

店員A:「お待たせしました。有難うございます、ごゆっくりどうぞ!」

長い混乱の時間から開放された彼女の笑顔はこの日一番の晴れやかな笑顔だったとか、そうでもないとか。


(2に続く)
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by acoustic-peace | 2006-05-12 20:30 | 日々徒然 | Comments(2)

Commented by slim_shape35 at 2006-05-14 19:42
これってただの嫌な客じゃん(゚ロ゚;;)!!

てか調子よかったらハンバーガー類だけなら1人で片付けれるかもw
Commented by acoustic-peace at 2006-05-15 16:33
>傲くん 
その通り!(ぇ<嫌な客

つか一人で片付けられるのか…凄いよ、君…orz
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