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有難う、またいつか

前回の記事で話題にした愛猫・ユーニが元日に私達の元から旅立って行きました。
彼が我が家の一員になってから5年半の事でした。
考えると幾らでも後悔する事が出来てしまうのが事実で。
でも彼はいつでも前向きだったというか、さっぱりした性格のように見えたので私達が後悔し続けるのを喜びはしないのではないかと思ったり。
まぁ本当にポジティブ思考だったのか、諦めるのが早かっただけなのかは分かりませんが。
…なのでここは一つ、ひょこひょこと覚束ない足捌きで通り抜けていった彼の事を駆け足で振り返ってみようと思います。

生まれつきなのか、出会うまでに何かあったのか分からないけど…我が家にやってきた当初から右後足が少しだけ向きが可笑しくて、右奥歯も何故か無くて…そのせいで口元も少しだけ歪んでいたユーニ。
猫なのに暗くて狭い所が怖くて、初めて食べるタイプのご飯は先輩が口を付けないと絶対食べなかった。
娘の事が大好きで名前を呼ばれるといそいそ嬉しそうに向かっていく。
先輩に遠慮していたのか甘えるのが下手で、私には何故か少しだけ距離があって。
それでも年月が経つにつれて少しずつ近付いてくれて、2年後にはしっかりと冬季の暖房機器として任命されていた。
足が悪かったせいで走るのが苦手でジャンプは極力したくない派。
棚同士の30cm程の隙間を飛び越える事すら失敗して転げ落ちてきていたのは、ある意味我が家の当たり前の風景。
高い所だって50cmも段差があれば彼には大敵。
そんな彼が編み出した高い所へ行く手段は、腕力に任せて力づくで登るというロッククライミング方式だった。
ジャンプが出来ないなら違う方法を見つければいい。
手が滑って落ちてきても誤魔化さない、諦めない。
歩くのが苦手なのに外に行くのが好きで、天気の良い暖かい日にリードを付けて近所を散歩させるとまるで犬のようにそこらを嗅いで回っていた。
口腔内の状態がとても悪かったせいで硬いものを食べるのが苦手で、しょっちゅう吐き戻していた時もあった。
先輩猫と趣味趣向・行動思考…全てと言って良いほど正反対だったのに仲が良くて、どっちかと言うとユーニの方が先輩のような落ち着きがあったりして。
でも毛繕いを知らなかった彼にいつの間にかその必要性を教えていたのは流石、先輩と言ったところ。
仕事から帰ってきたら二人で猫団子になっていたり、どっちかの姿が見えないと片方が居ない方を呼んで探し回ったり…と年の差が10歳もあったのに本当に仲が良かった。

だから最後のお見送りも先輩がぴったりと寄り添っていて。
寒い思いも寂しい思いもさせる事無く送る事が出来た、という事が本当に良かったなと。

最後の診察時の獣医師先生の見解は『年を越せるか分からない』でした。
私達も同意見で覚悟も決めていたからこその自宅輸液。
離れた所で一人で旅立たせたくはなかったんです。
私が学生の頃に実家で飼っていた半野良状態の猫の最後を看取れなかった後悔と悲しみを繰り返したくなかったというのも本心です。
今はまだ黒くてほわほわした毛のマフラーだとかキーホルダーなんかを見ると、つい触ってしまって彼の毛ざわりを思い出したりしてしまいます。
短い間だったけど君との毎日は本当に楽しかった。

娘と私の初夢に出てきてくれまして、私にはお別れ挨拶がてらのような散歩。
娘は『出来るだけ早めに戻るよ』の意思表示をされたそうです。
本当かな?w
でも出来るならばまたうちの子になりに来てくれると嬉しいよ。
有難う、またいつか_c0012810_18012825.jpg
有難う、またいつか。

by acoustic-peace | 2019-01-16 18:25 | 日々徒然 | Comments(0)

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